プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメント

2001年に米国Project Management Institute (PMI) の認定する、PMP (Project Management Professional) の資格認定を取得。
2006年に経産省推奨資格である ITコーディネータ資格を取得し、ITコンサルタント、IT導入プロジェクトマネジャーとしての経験を積みました。
個々の患者さんの入院治療をプロジェクトととらえ、川崎医科大学および川崎医療福祉大学では、PMBOKの考え方を採り入れた医療プロジェクトの講義と実習を行いました。
鈴鹿医療科学大学大学院では現在も客員教授としてプロジェクトマネジメントの講義をさせていただいています。
限られた期間で物事を成し遂げるために、計画フェーズを重視し、初学者にも上手に作業分解ができる手法を教授しています。
また、上流工程の「要求工学」に興味を持ち、現場の求める要求をどのように要求仕様書に落とし込んでいくか、ということに心を砕いています。

 

【著書】

篠原出版新社 2014刊
この本は、PMBOKの考え方の中からいいとこどりをして、医療の世界への導入を試みました。
例えば、同じ病気でも患者さんご自身の年齢や体力や病状によって、全く同じ状況ということはありません。病気には患者さんの独自性があります。その独自性のある病気に対して入院治療を行うわけですが、入院期間という「限られた期間」に治療成果を上げることになります。つまり、患者さんの入院治療は、まさにプロジェクトの定義(独自性、有期限性を持つ)に当てはまります。
そこにプロジェクトマネジメントのバイブルであるPMBOKが応用できないはずはない、と考えて書いた本がこの本です。
PMI日本支部関西ブランチの医療プロジェクトマネジメント研究会のメンバーみんなで書きました。
たとえば臨床現場で用いられている「クリティカルパス(クリニカルパス)」は、まさにプロジェクトマネジメントのWBS(Work Breakdown Structure)に相当します。日本にクリティカルパス(クリニカルパス)が紹介された1980年代後半には、まだWBSという用語は米国本土にもありませんでしたので、その当時の作業分解の概念を含んだ「クリティカルパス」という用語で日本に紹介され、その後、クリティカルパスは医療の世界で独自の発展を遂げてきました。その後「クリニカルパス」という名称の登録商標として普及し、現在のような形になりました。
このように、もともと医療はプロジェクトマネジメントと親和性が高く、PMBOKに見られる本来のプロジェクトマネジメント・メソッドが医療の領域にもおおいに流用できると考えています。

 


大学教育出版 2017刊
大学で教職に就き、学生教育をしていくうちに、「教育もプロジェクトだ」と気づきました。一人一人の学生の教育そのものがプロジェクトだと気づいたのです。
そこで、前著と同様に、教育領域に使えそうなプロジェクトマネジメント・メソッドをPMBOKから頂戴し、本にまとめました。
この本も、PMI日本支部関西ブランチの医療プロジェクトマネジメント研究会のメンバーと、当時、私が勤務していた川崎医療福祉大学・大学院の教員と共に書きました。
特に、共著の学科は「医療秘書学科」であり、医療秘書の毎日の業務はプロジェクトの連続なのです。このことに気づいた川崎医療福祉大学医療秘書学科は、PMI日本支部のアカデミックスポンサーになりました。